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これからiDeCo(イデコ)を始めようというときに悩むのが、「どんな商品を、どんな割合で選んだら良いのか」ということ。そこでお金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、楽天証券でiDeCoを始めるときの商品の選び方を解説します。
楽天証券のiDeCoは、元本確保型商品(定期預金)が1本、投資信託が31本の計32本の商品ラインアップとなっています。
目次
安定投資のポイントは、株式と債券を組み合せることです。なぜなら、一般的に株式と債券は、「株価が上がると債券価格は下がり、反対に株価が下がると債券価格は上がる」という、逆相関の関係にあるといわれているからです。
なお、安定投資のローリスク・ローリターン型では、以下の記事で紹介したポートフォリオの割合をもとに、そこに組み入れるのに最適な商品を提案しています。
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まず、債券に投資する商品として選んだのが、「たわらノーロード先進国債券」です。選定の理由は、信託報酬(商品を保有している間にかかる手数料)が0.187%(※2022年12月1日時点、以下同)と低水準であること、先進国債券の代表的な指数に連動するインデックスファンドであること、純資産総額(投資信託の規模)も順調に伸びていることなどです。
なお、ローリスク・ローリターンの投資なら、「国内債券」は必須では?と考える方も多いでしょう。ところが近年、債券に投資する投資信託のリターンは低い傾向にあり、とりわけ国内債券はリターンがさほど望めない状態です。筆者は「債券を入れる必要はあるけれど、割合としては多くなくてよい」と判断し、国内債券は入れず、海外債券を25%含めるポートフォリオを作成しました。
次に国内株式に投資する商品として選んだのが、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」です。TOPIX(東証株価指数)連動型の商品となります。信託報酬が0.176%と低水準であり、かつ純資産総額の伸びも堅調です。
最後に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を外国株式に投資する商品として選びました。バンガード社のETF(上場投資信託)を通じて米国株式に投資する商品です。
バンガード社は世界最大級の運用会社であり、ローコストリーダーと知られている会社。選択した一番の理由は、成長性の見込めるアメリカ市場に低コストで投資できるという点です。米国株式市場の大型株から小型株までを網羅しているベンチマークに連動するよう設計されていることもあり、分散投資の効果も期待できます。
1-2では、世界中の株式と先進国債券がバランスよくミックスされるよう商品を選びました。1-1のポートフォリオと海外債券25%は同じですが、+海外株式75%として安定投資ながら、もう少しリターンを狙いたい方に向けた配分にしています。
まず債券への投資で選んだ商品は、「たわらノーロード先進国債券」です。理由は、1-1でお伝えしたとおりです。
次の「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」も前述のとおり、世界最大級の運用会社であり、ローコストリーダーと知られているバンガード社の商品です。この1本で、日本を含めた世界中に幅広く投資ができます。なぜならこの商品は、バンガード社のファンドを通じて、先進国から新興国を含む世界中の銘柄で構成されるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという株価指数に連動する運用成果を目指す商品だからです。
ミドルリスク・ミドルリターン型では、国内株式に50%、海外株式に50%投資する商品でポートフォリオを作りました。国内株式に投資する商品として、TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックス型商品の「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」を組み入れています。TOPIXとは、東証1部上場の全銘柄を対象とする株価指数です。
ほかの代表的な株価指数に日経平均株価がありますが、日経平均株価は東証1部上場企業の225社を対象に算出している株価指数であるため、TOPIXの方が分散効果は高いといわれています。そのためこちらの商品を選びました。
過去の運用成果や運用実績などのパフォーマンスも良い、信託報酬が低い、純資産総額が順調に伸びていることも決め手です。
外国株式に投資する商品としては、「セゾン資産形成の達人ファンド」を選びました。この商品は、投資対象ファンドを通じて日本を含めた世界中の株式に幅広く分散投資する「ファンド・オブ・ファンズ」という形式の商品。実際に投資するファンドは、地域に強みを持っている、安全性や長期的な収益力を確保しているなどの基準を満たしているファンドに限定されています。アクティブ型でありながら実質的な信託報酬が1.54%と低いのも選んだ理由です。長期的な資産形成を前提とした商品です。
2-2は、究極の分散投資型といえる組み合わせです。選んだ商品の全てに共通しているのが、主要な指数に連動するよう設計されているインデックス型商品であること、手数料が最安水準、過去のパフォーマンスが良いこと、純資産総額が堅調な伸びを示していることです。
国内株式に投資する商品として、日経平均株価とTOPIXに連動する商品を2本組み込みました(「たわらノーロード日経225」「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」)。株価指数の算出方法が異なる2つの商品を組み合わせることで、よりリスクの分散効果を図ります。
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、バンガード社のファンドを通じて、先進国から新興国を含む世界中の銘柄で構成されるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する運用成果を目指す商品です。これ1本で世界中に投資できます。
全世界に投資するアクティブ型の商品と、全米株式に投資するインデックス型商品2本を50%ずつ組み込んだポートフォリオを考えました。安定性を確保しながら、積極的な成長性も狙うポートフォリオです。
セゾン資産形成の達人ファンドはアクティブ型でありながら実質的な信託報酬が1.54%と低い水準を実現。日本を含む世界各国の複数のファンドを通じて投資します。投資するファンドは、地域に強みを持ち、安全性や長期的な収益力を確保しているなどの基準をクリアしたセゾン投信選りすぐりのファンドです。
一方、米国株に投資するインデックス型商品として選んだのが、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」です。世界最大級の運用会社であり、ローコストリーダーと知られているバンガード社のETFを通じて米国株式に投資する商品です。米国株式市場の大型株から小型株までを網羅している指標に連動するよう設計されています。実質的な信託報酬は0.162%という低い水準。さらなる成長が期待されるアメリカ市場に、これ1本で気軽に投資できます。
一般的に不動産投資信託(通称REIT)は、国内外の株式よりリスクとリターンが高いとされています。資産を増やす商品として、ポートフォリオにREITを入れてみるのもよいでしょう。しかしREITは価格変動の幅が株式より大きい傾向にあるため、保有する割合は小さくする方が良いでしょう。
3-2では、国内株式25%の代わりにREITを25%にしてより高いリターンを狙い、残りの75%にバンガード社の2商品を組み入れるポートフォリオを考えました。
REITには、「野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」を選定。アクティブ型の商品で信託報酬が1.045%と高めではありますが、過去のパフォーマンスが良いことや、分散投資効果の大きさ(日本の不動産に幅広く投資していることによる)で、信託報酬の高さをカバーできるでしょう。
一方、安定的な基盤を作るための商品として、バンガード社のインデックス商品2本(「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」)を組み入れました。着実な資産形成を目指します。
「セゾン・グローバルバランスファンド」は設定来、好成績を維持し、純資産総額を順調に伸ばしてきた優秀なバランスファンドです。
世界最大級の運用会社であり、ローコストリーダーのバンガード社のファンドを通じて世界中に投資するタイプの商品です。株式と債券の比率は50%ずつの構成になっているため、安定したリターンが望めるでしょう。
一方、実質的な信託報酬は0.58%とインデックス型のファンドの中では低水準とは言い難いですが、運用実績の高さなどを考慮すると、その点はあまり気にしなくてもよいでしょう。
まずは1本、何かの商品で始めてみたいという人や、1本でほったらかしたい人に向く商品です。
インデックス型の中でも最安水準の信託報酬でありながら、日本を含めた世界中の株式に分散投資ができる商品です。
しかも、常に低コストを追求し続けている、世界最大級の運用会社バンガード社のファンドに投資するタイプの商品であり、安定的な運用と資産の拡大が見込めるでしょう。実質的な信託報酬は0.199%と低く抑えられている点も評価の理由の1つです。インデックス型の商品でほったらかしたい人には、最適な商品です。
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