※このページはプロモーションを含みます
この記事は6分で読めます
「つみたてNISAは何歳から始められるのか?」「いつ始めるべきか?」など、始める年齢や時期などについて気になる人もいるでしょう。自分が想定している積立期間や運用の目的などによっても、つみたてNISAを使うべきか迷っている人もいるかもしれません。
そこで今回は、つみたてNISAは何歳から始められるのか、いつ始めるべきか、50代で始めるのは遅いのか?などつみたてNISAと年齢について解説していきます。
つみたてNISAは「日本在住の20歳以上の人」であれば、誰でも利用することができます。利用するには金融機関でつみたてNISA口座を開設する必要があり(1人1口座まで)、口座を開設する金融機関によって、購入できる商品が異なります。
つみたてNISAは投資で得られる利益にかかる税金(通常税率20.315%)が、最長20年間、非課税になることが最大のメリットです。積立金額は毎年40万円が上限で、2042年まで最大で800万円を投資することができます。
なお、年間40万円まで毎月積み立てる場合は、ひと月あたりの積立金額は3万3333円になります。
20歳以上の人は、可能であれば早めに始めた方がよいでしょう。なぜなら、つみたてNISAで投資できる投資信託は、国が定めた条件をクリアした長期投資に向く商品だからです。
長期投資に向く投資信託とは、次のような商品です。
つまり、早めにつみたてNISAを始めると投資できる期間が長くなり、複利効果による恩恵が大きくなることが期待できる、というわけです。
ただし、投資を始める際は、日常生活に支障をきたさない範囲で積立金額を決めることも重要です。少額から積み立てできる金融機関を選べば、無理なく始められるでしょう。
つみたてNISAの最低積立金額は、金融機関ごとに異なります(上限は月3万3333円で共通)。たとえばSBI証券や楽天証券などでは、100円から積み立てができます。
合わせてこちらもチェック!
前章では、つみたてNISAはできるだけ早く始めるのがよい、と述べたので「若いうちに始めないとダメなのか」と思った人もいるかもしれません。
決してそういうわけではありません。実は、50代でつみたてNISAを始めても十分にメリットを受けることができます。特に投資初心者であれば、積極的につみたてNISAの利用を検討するべきともいえます。その理由は次の2つが挙げられます。
50代の人は若年層に比べて預貯金は多い傾向で、定年までの年数も少なくなることなどから「老後資金の準備のために投資を始めよう」と思い立つ人も多いかもしれません。そこで陥りがちなのが、まとまった金額を一度に投資してしまうことです。
投資信託や株式などは日々、価格が変動します。投資経験や知識がないまま大きな金額を投資すると、相場によっては最も高い時に購入してしまい、その結果、売る時には購入価格を下回る価格でしか売ることができずに損をする可能性が高くなるかもしれません。
こうした失敗をしないためには、長期・積立・分散投資が有効です。一定期間内に一定額を積立投資すると、買うタイミングをずらし購入価格を分散できる利点があります。つまり、高値で一度に購入してしまって損をする可能性を抑える効果があるのです。
なお、つみたてNISAで購入できる投資信託は、さまざまな地域(日本国内や先進国、新興国など)、資産(株式や債券など)に投資できる商品が取りそろえられているので、投資先も分散できます。
資産や地域を分散した積立投資を長期間続けると、結果的に元本割れ(損を出す)の可能性が少なくなり、利益を得ることが期待できるといわれています。
つみたてNISAは国が長期・積立・分散投資を支援するために作った制度です。投資初心者でもリスクを分散しやすい仕組みになっています。
つみたてNISAでは国が定めた基準をクリアした投資信託にのみ投資できます。投資信託とは、運用の専門家が投資家のお金をまとめて国内外の株式や債券などに投資・運用して、その運用成果(利益や損失)を投資家に分配する仕組みの金融商品です。
対象の投資信託は、数千本ある中から販売手数料がなく、ひんぱんに分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に向く200本程度の商品に限定されています。投資初心者でも選びやすくなっています。
老後資金の準備を支援する年金制度として、iDeCo(イデコ)があります。ただし、iDeCoは積み立てできる期間が「60歳まで(2022年5月以降、一部の人は65歳まで)」ですので、50代で始めるとメリットを最大限享受できない可能性があります。
それに対して、つみたてNISAは年齢による積立期間の制限はありません。50代から始めても最長20年間投資を続けられるので、老後に向けた資産形成をしたい人もつみたてNISAを活用することができます。
なお、つみたてNISAは必ずしも20年間、投資を続けなくてはならないわけではありません。万一お金が必要になった際は、途中で積み立てた資金を引き出すことができます(ただし、最初に投資した金額を下回る可能性はあり)。
つみたてNISA | iDeCo | |
---|---|---|
制度対象者 | 日本在住の 20歳以上の人 |
原則20歳以上、 60歳未満の人 |
投資 対象商品 |
金融庁が定めた要件を満たす投資信託(ETF含む) | 投資信託 (ETF含む)・保険・定期預金など |
口座開設 可能数 |
1人1口座 (つみたてNISAと一般NISAはどちらかを選択利用) |
1人1口座 |
非課税対象 | 投資から得られる分配金や譲渡益 | |
非課税 投資枠 |
毎年40万円 | 職業によって異なる (年間14万4000円 ~81万6000円) |
非課税 投資期間 |
最長20年間 | 原則60歳まで |
投資 可能期間 |
2042年まで | 制限なし |
途中引出し | 可能 | 原則60歳まで不可能 |
口座管理 手数料 |
なし | あり |
つみたてNISAを始めるにあたり、投資信託の銘柄選びに悩む人も多いでしょう。つみたてNISAで買える投資信託の投資対象は主に株式です。株式は債券より値動きの幅(リスク)が大きい金融商品です。
債券にも分散投資をしたいなら、バランス型(複合資産型)の投資信託を選びましょう。株式と債券にはそれぞれ国内と海外のものがあり、海外の方がリスクはさらに大きくなります。
投資は初めてという前提で、年代別におすすめの投資信託を紹介しますので、参考にしてください。
20代・30代におすすめの銘柄① 全世界株式 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
|
---|---|
信託報酬0.1144%(税込)以内。 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざす。 日本を含む先進国および新興国の株式等への投資を行う。投資割合は、日本を含む先進国株88%、新興国12%。 |
|
おすすめポイント | 投資信託の規模(純資産総額)の大きさとリターンの期待度、どちらも申し分なし! |
3年でどのくらい リターンを 期待できる?※1 |
40.93% (毎月5000円積み立てで+7万3675円) |
純資産総額※2 | 4980億円 |
購入できる金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券 など |
20代・30代におすすめの銘柄② 全世界株式 SBI・全世界株式インデックス・ファンド (雪だるま(全世界株式)) |
|
---|---|
信託報酬 0.1102%(税込)。 日本を含む世界の株式へ投資を行い、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指す。投資割合は6割が米国株、3割が日本を含む先進国株、1割が新興国株。 |
|
おすすめポイント | コストの低さを重視する人に最適。リターン期待度も高い商品。 |
3年でどのくらい リターンを 期待できる?※1 |
39.60% (毎月5000円積み立てで+7万1278円) |
純資産総額※2 | 566億円 |
購入できる金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券 など |
20代・30代におすすめの銘柄③ バランス型 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) (楽天インデックスバランス(株式重視型)) |
|
---|---|
信託報酬 0.132%(税込)。 投資割合は、日本や新興国を含む世界の株式へ70%、日本を含む投資適格債券30%。 |
|
おすすめポイント | 一定割合を株式よりリスクの低い債券にも分散投資したい人に向くバランス型投資信託。 |
3年でどのくらい リターンを 期待できる?※1 |
25.03% (毎月5000円積み立てで+4万5061円) |
純資産総額※2 | 217億円 |
購入できる金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券 など |
20代・30代では、長期の投資が可能なので投資商品が値下がりしても挽回する時間的余裕があること、一般に就労所得が見込め損失補填の手段があることなどから、比較的投資リスクを高めにできる可能性があります。
全世界(新興国を含む世界と日本)の株式に投資をしてもよいでしょう。すべて株式に投資するには抵抗がある人は、債券にも少し投資をするバランス型を買う方法もあります。インデックス型といわれる株式指数に連動するタイプは、市場全体に投資する効果があり運用管理手数料(信託報酬)が低いという利点があります。
また、同じ投資対象に投資する投資信託でも銘柄ごとに信託報酬は異なるので、できるだけ信託報酬の低い商品を選びましょう。信託報酬は保有期間中ずっとかかる手数料で、一般に長期保有するつみたてNISAではその影響が大きくなる可能性があるからです。
40代・50代におすすめの銘柄① 日本株式 eMAXIS Slim国内株式(日経平均) |
|
---|---|
信託報酬 0.154%(税込)。 日経平均株価(日経225)(配当込み)と連動する投資成果をめざす。 |
|
おすすめポイント | 国内企業にのみ投資するのでリスクが低め。コストも低い。 |
3年でどのくらい リターンを 期待できる?※1 |
18.34% (毎月5000円積み立てで+3万3002円) |
純資産総額※2 | 211億円 |
購入できる金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券 など |
40代・50代におすすめの銘柄② 米国株式 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
|
---|---|
信託報酬 0.0968%以内(税込)。 米国の代表的な株価指数であるS&P500指数の値動きに連動。 |
|
おすすめポイント | 新興国に投資せずに米国企業のみに投資。①よりもリスクは高めだが、高いリターンを狙える。コストは①よりも低いのでコスト重視の人にもおすすめ |
3年でどのくらい リターンを 期待できる?※1 |
52.66% (毎月5000円積み立てで+9万4786円) |
純資産総額※2 | 11600億円 |
購入できる金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券 など |
40代・50代におすすめの銘柄③ バランス型 <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) |
|
---|---|
信託報酬は 0.154%(税込)。 国内と先進国の株式・債券へ25%ずつ均等に投資 |
|
おすすめポイント | 株式よりもリスクが低い債券にも分散投資できる。バランス型ファンドとして信託報酬が低く、リターンの期待値も十分。 |
3年でどのくらい リターンを 期待できる?※1 |
16.42% (毎月5000円積み立てで+2万9564円) |
純資産総額※2 | 201億円 |
購入できる金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券 など |
40代・50代では、定年が近づくにつれて投資期間も徐々に短くなることが想定され、投資商品の価格が下がると挽回の機会も少なくなることから、投資のリスクを下げる準備期間になることが考えられます。
投資のリスクを下げるには、新興国の保有比率を少なくする、債券の保有比率を上げる、といった選択肢があります。全世界株式へ投資する投資信託の多くは新興国も投資対象になりますが、新たに投資をするなら比較的リスクの高い新興国は控えても良いでしょう。
なお、①日本株と②米国株を投資対象とするインデックス型投資信託を1本ずつ組み合わせて持つと投資対象を分散できるのでおすすめです。リスクを下げたければ、米国株の投資割合を減らしていくこともできます。
さらにリスクを下げたいのであれば、債券の保有比率を上げるために③バランス型にのみ投資する選択肢もあります。
つみたてNISAの1年間っていつから?
つみたてNISAにおける「1年」は1~12月。
年の途中から始めても、その年の12月までが1年とカウントされます。
年の途中からつみたてNISAを始めては、40万円の投資上限まで使いきれないと思うかもしれませんが、楽天証券では、年の途中から始めても12月までに投資上限の範囲内で積立金額を増額することが可能です。
たとえば、
・1月(年初)から毎月積立する場合
→積立金額は33,333円×12カ月=399,996円
・7月から毎月積立を始める場合
→(毎月33,333円+増額33,333円)×6カ月=399,996円
年の途中から始めると上記のように積立金額を調整できます。増額すると毎月66,666円まで積立可能ですが、月々の負担が大きくなることを覚えておきましょう。
年金があっても老後資金の準備のために資産運用すべき?
資産運用はすべきです。
年金収入だけでは、一般に老後の生活費をすべてまかなうことは難しいといわれています。そのため、年金のみでは不足する分を自分で準備しなければなりませんが、貯蓄だけで準備するとインフレに弱いという弱点があります。
インフレとは、物価が継続的に上がっていく状態のことです。たとえば、物価が2%のペースで上昇する場合、それまで100円だった物が102円出さないと買えなくなります。現在大手銀行の定期預金利率は0.002%ですので、貯蓄だけでは2%の物価上昇率には届きません。
資産運用をして2~3%の運用益を目指すことができれば、インフレリスクに対応することが可能です。つみたてNISAなどで資産運用をすることで、少しでも資産寿命を延ばすことも一案です。
ただし、資産運用には元本(最初に投資した金額)を下回るリスクがありますので、まずは貯蓄を優先して、余裕資金で資産運用を検討しましょう。
つみたてNISAを老後資金の準備に利用してもいい?
50代以上ならつみたてNISA、40代以下ならiDeCo(イデコ)の利用も合わせて検討するとよいでしょう。
非課税制度を利用して有利に老後の資産形成をするなら、つみたてNISAやiDeCoが一般的な選択肢です。
iDeCoは個人型確定拠出年金の別名で、原則60歳までしか投資金額を拠出(積み立て)できないなどの注意点があります。50代以上なら積立期間に年齢制限がないつみたてNISAがおすすめです。
合わせてこちらもチェック!
つみたてNISAは、投資の利益にかかる税金(通常税率20.315%)が最長20年間、非課税になる有利な制度です。毎年上限額40万円を20年間投資し続けると、非課税で投資できる金額は合計800万円になります。
国が指定した条件をクリアした長期・積立・分散投資に向く投資信託が厳選されていますので、資産や時間を分散して長期投資を行いたい人に最適な制度でしょう。
50代の人でも、今すぐに始めれば70代まで資産を積み立てていくことができます。仮に値上がりによって利益を得たら売却することで、20年も待たずに運用益非課税の恩恵を受けることもできます。
運用益が非課税で投資できるのは、現状では2042年までです。これを機に、つみたてNISAで資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。
合わせてこちらもチェック!
いざ、NISAを始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持されている金融機関を、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
auカブコム証券
楽天証券
\ この記事をシェアしよう /
つみたてNISA(積立NISA)は何歳からできる?いつがベスト?50代は遅い?
・当サイトの掲載情報は執筆者の見解であり、あくまでも参考情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。
・当サイトの掲載情報は、信頼できると判断した情報源から入手した資料作成基準日における情報を基に作成しておりますが、当該情報の正確性を保証するものではありません。また、将来的な予想が含まれている場合がありますが、成果を示唆あるいは保証するものではありません。
・当サイトは、掲載情報の利用に関連して発生した一切の損害について何らの責任も負いません。
・当サイトの掲載情報は、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されております。
・当サイトへのリンクは原則として自由ですが、掲載情報を営利目的で使用(複製、改変、アップロード、掲示、送信、頒布、ライセンス、販売、出版等)する事は禁止します。