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つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が定めた一定の基準を満たす投資信託やETF。残念ながら、「米国ETF(上場投資信託)」の「VTI」(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF )はその対象には入っていません。
ただしVTIに投資する「投資信託」は対象となっており、実質的には同じ運用成果を目指すことが可能。つみたてNISAでも投資できる、VTI投資が可能な投資信託は限られており、中でもおすすめは「楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」です。
この記事ではつみたてNISAでVTIを買いたい初心者の方に向け、楽天VTIのおすすめポイントや買い方をわかりやすく伝授します。
目次
VTIとはバンガード社が管理・運用をするETF(上場投資信託)の1つ。同社は1975年に創業した米国の世界最大級の資産運用会社です。
VTIはバンガード・トータル・ストック・マーケットETFの銘柄コード。CRSP USトータル・マーケット・インデックス※に連動する運用成果を目指し、大型株から小型株まで米国株式市場全体に分散投資をするのと同じ効果が期待できます。
VTIは全米株式市場に分散投資を目指す米国ETF(上場投資信託)。購入するには証券会社(ネット証券含む)に外国株式口座を開設する必要がありますが、前述どおりつみたてNISAには対応していません。
一方、楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)は、楽天投信投資顧問が管理・運用しているインデックス型投資信託。投資対象はVTIですので、実際にはVTIへ投資しているのと同じ効果が期待できます。
両者の違いは米国市場で直接ETFを買い付けるVTIと、楽天投信投資顧問を通じて日本円で購入する投資信託との違いです。
お伝えしてきたとおり、VTIを含む米国ETFはつみたてNISAの対象商品ではありません。そのためつみたてNISAを使って直接VTIには投資できないので、VTIに投資する投資信託を買うことで同様の効果を目指すことになります。
つみたてNISA対象のVTI投資が可能な投資信託(ファンド)は2つです。
どちらも初心者にもおすすめのファンドですので、それぞれ紹介していきましょう。
ファンド名 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) |
---|---|
愛称 | 楽天VTI |
商品 | 投資信託 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
対象指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス (円換算ベース) |
投資対象 | バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF |
投資対象資産 | 米国株式(為替ヘッジなし) |
分配金 | なし |
信託報酬(実質) | 0.162% |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
5年積立収益率* | 43.36% |
取扱金融機関 (つみたてNISA) |
SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、 マネックス証券 ほか |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は、主としてVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)に投資して全米の株式市場(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)に連動する運用成果を目指す投資信託。日本円で投資するため、原則、為替変動リスクがあります。
これまで分配金の実績はなく、運用利益はすべて再投資されているため複利効果が期待できます。
5年積立収益率は順調に推移しており、保有期間中の手数料(信託報酬)は低水準です。
運用はマザーファンド(親ファンド)への投資を通じてVTIなどへ投資するファミリーファンド方式で行われています。
この方式は、運用効率を上げる目的で複数の投資信託の資金をまとめて金融商品ごとのマザーファンドに投資して運用する方法です。
銘柄名 | 種別 | 通貨 | 国 | 比率(%) |
---|---|---|---|---|
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 投資信託 | 米ドル | アメリカ | 99.2 |
S&P 500 EMIN | 株式先物 | 米ドル | アメリカ | 1.4 |
その他 | ー | ー | ー | -0.5 |
合計 | 100.1 |
楽天VTIは、99%以上をバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)へ投資しています。VTIの構成銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど米国の大手企業が中心となっています。
楽天VTIの利回り実績をつみたてNISA専門サイト「つみたてNISAナビ」からみていきましょう。
楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) |
|
---|---|
5年積立収益率* | 43.36% |
楽天VTIを毎月5,000円積み立てた場合、5年で13万0,090円プラスになりました。5年間の積立金額(元本)合計は30万円ですので、運用益を合わせると43万0,090円になりました(※出所:つみたてNISAナビ、2023年3月時点)。
過去の実績ですので将来を保証するものではありませんが、5年収益率は充分な伸び率を達成しておりパフォーマンスは順調です。
楽天VTI以外にもつみたてNISAでおすすめの銘柄はいくつかあります。
中でも、楽天VTIと同じく米国株式を投資対象とする、人気の銘柄「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と比較してみましょう。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ ファンド(全米株式)) |
eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) |
|
---|---|---|
対象指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース) | S&P500 (配当込み、円換算ベース) |
投資対象銘柄数 | 約4,000銘柄 | 500銘柄 |
投資対象資産 | 米国株式(為替ヘッジなし)、 大型株~中・小型株 |
米国株式(為替ヘッジなし)、 大型株のみ |
5年積立収益率* | 43.36% | ー |
3年積立収益率* | ー | 24.46% |
信託報酬(実質) | 0.162% | 0.09372% |
どちらも米国株式指数に連動する運用を目指します。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は運用開始から5年未満のためパフォーマンスは3年積立収益率、楽天VTIは5年収益率となりますが、どちらも良好な数値です。
両者の違いは主に投資銘柄数にあります。楽天VTI(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)は約4000銘柄ですが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は500銘柄です。
そのため楽天VTIは米国の大型株から中小型株まで網羅しており、米国株式市場全体に広く分散投資をしたい人に向いています。小型株まで含むので、今後の成長が見込める企業をいち早く取り込める期待が持てるのが特徴です。
一方、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国の大型株のみに投資したい人に向いています。
楽天VTIの信託報酬(実質・税込)はeMAXIS Slim米国株式(S&P500より高くなります。分散投資の観点からは銘柄数が多い楽天VTIの方が優勢ですが、コスト最重視で投資したい人はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)という選択肢も視野に入れても良いかもしれません。
両ファンドともSBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券などで購入できます。
楽天VTIの投資先は、誰もが知っている米国の大企業の株式や個人では投資しにくい中小型株も対象となっています。
そのため、この1本を持つことで米国株式市場の約4000銘柄に広く分散投資ができます。時間分散の効果に加えて、米国株式市場内での分散投資効果が期待できるでしょう。投資する業種も幅広く網羅されるため、米国の産業構造に基づいたバランスの取れた構成になっています。
楽天VTIはつみたてNISAを使って長期で米国株式市場へ分散投資をしたい人におすすめです。
楽天VTIは、つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度を使って投資できます。つみたてNISAやiDeCoのメリットは、投資から得られる利益が一定期間内は非課税になることです。
つみたてNISAは最長20年間、iDeCoは原則60歳(または65歳)まで。運用期間が長くなればなるほど、運用利益が非課税になる効果は大きくなります。つみたてNISAやiDeCoは長期運用が前提のため効率的な運用が期待できます。
ただし、つみたてNISAやiDeCoで楽天VTIを取扱う金融機関は限られています。
世界の株式市場では米国が最も大きな存在ですが、楽天VTIは米国の株式市場のみに投資するため運用成果はすべて米国の景気動向の影響を受けます。
投資では「卵を1つのカゴに盛るな」と言います。落とした時に備えてカゴを分けておけばすべての卵が割れずにすむたとえです。
そのため、他の資産(日本株式・先進国の債券など)に投資する投資信託なども購入してリスクを分散させるのは対策の1つです。
投資信託の分配金とは、運用して得られた利益や元本を保有している投資信託の口数に応じて投資家へ分配するお金のことです。
楽天VTIは分配金の支払い実績はありません。しかし、分配金を支払わないことには次のようなメリットがあります。
複利効果は、運用が長期になればなるほど大きくなる特徴があります。つみたてNISAで複利効果の高い長期運用を目指すなら、分配金を受け取らずに再投資するのは効率的といえます。
つみたてNISAで楽天VTIを取り扱う金融機関は限られています。中でもネット証券なら、取引時間を気にせず買付の設定ができるので便利でしょう。
ここからは初心者にも使いやすいおすすめの金融機関として、SBI証券と楽天証券で楽天VTIを買う方法を紹介していきます。
【買い方の流れ】
積立設定金額の自動計算機能のほか、設定途中でも内容の保存機能などがあるので、初心者もスムーズかつ正確に入力できるでしょう。
SBI証券のつみたてNISAは積立金額100円から始められ、積立頻度は「毎週」も選択できます。週ごとに予算や支出を管理している人なども、無理のない範囲で計画的に毎週定額を投資に回すことが可能です。
投資信託の月間保有残高に応じてもらえるポイントがTポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルなどから選べるので、自分のよく使うポイントを貯めやすい利点があります。
【買い方の流れ】
年の途中から積立をはじめる場合は、その年のみの増額設定もできるので、年間40万円のつみたてNISAの非課税投資枠を余すことなく利用できます。
楽天カードや楽天キャッシュで積立決済を行うと楽天ポイントが貯まるので、楽天グループのサービスをよく使う人には利用価値が高いでしょう。
楽天VTIと同じ指数への連動を目指すファンドに、SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式、通称SBI-VTI)があります。どのような違いがあるのか見ていきましょう。
どちらのファンドも対象とする指標は同じで米国株式に広く分散投資するものですが、管理・運用会社が異なるため信託報酬(手数料)が異なります。楽天VTIは信託報酬が0.162%、SBI・V・全米株式は0.0938%で、低い方が投資家には有利となります。
ただし、SBI・V・全米株式は2021年6月に設定されたばかりの新しいファンド。投資信託の規模を表す純資産総額は1,427億円と、楽天VTIの8,547億円と比べればまだ小規模です(2023年4月28日時点)。
また設定されてから年月が浅く、収益率のパフォーマンス比較がしづらい点にも注意が必要。つみたてNISAで取扱があるのは現状、SBI証券とauカブコム証券となっています。
VTIは世界経済をけん引する米国の成長へ低コストで投資できることが魅力の米国ETF(上場投資信託)。
つみたてNISAでは米国ETFへ直接投資はできませんが、VTIに投資する投資信託(楽天VTIなど)を買うことで同じ効果が期待できます。
楽天VTIは、つみたてNISAで複利効果を利用しながら米国株式市場全体に分散投資をしたい初心者に向いています。SBI証券や楽天証券などで取り扱っていますので、気になる方は早速始めてみてはいかがでしょうか。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンドと雪だるまの違いは?
SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは米国株へ、雪だるまは世界株へ投資します。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI-VTI)が米国の大型・中小型株、約4000銘柄に投資するのに対して、後者は米国を含む世界株に投資します。
雪だるまシリーズは全世界株、先進国株、新興国株と投資対象資産ごとに複数ありますが、全米株式に特化したファンドはありません。
いざ、NISAを始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持されている金融機関を、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
auカブコム証券
楽天証券
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積立NISA(つみたてNISA)でVTIは買える?楽天VTIがおすすめ?
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