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30代になるとiDeCo(イデコ)を始めて、老後に備えたいと考える人も多いことでしょう。60歳の受け取りまでまだ30年ほどありますから、積極的に資産運用をすべきです。そこで今回は、30代のiDeCoのおすすめの銘柄と資産配分をご紹介します。
目次
iDeCo(イデコ)で選べる金融商品は「預金」「保険」「投資信託」の3種類です。
どんな商品を 選べる? |
どんな特徴がある? |
---|---|
預金 | 通常の銀行預金などと同様、お金が減るリスクはほとんどない。ただし、金利は約0.01%~0.02%と雀の涙ほどで、お金をふやすには不向き。 |
保険 | 預金と同様、お金が減る可能性は低い分増えるお金は少しだけ。途中解約するとペナルティ(解約控除)が発生し損をするおそれも。 |
投資信託 | 人々のお金を元手にファンドマネージャー(お金のプロ)がさまざまな国の株式や債券などに投資する。預金や保険と違い損をする可能性があるものの、大きくお金をふやすことも期待できる。 |
iDeCoは投資で得た利益にかかる税金がゼロになるお得なメリットがあるので、効率よく老後資金をふやすためにも投資信託に積立する割合を多くすると良いでしょう。
なお、投資信託にはさまざまな種類の銘柄があります。各銘柄の投資対象(どこの地域のどの資産に投資するか)をチェックすると、期待できる利益の大きさと想定される損の大きさをおおまかに判断することができます。
投資対象 | 想定される損 | 期待できる利益 | 特徴 |
---|---|---|---|
海外株式 | 大 | 大 | 日本を除く 海外企業に投資 |
国内株式 | 中 | 中 | 日本国内の 企業にのみ投資 |
海外債券 | 小 | 小 | 日本を除く 諸外国の債券に投資 |
国内債券 | 極小 | 極小 | 日本国内の 債券にのみ投資 |
30代はiDeCo(イデコ)で受け取るお金を増やすために投資信託オンリーの積立を行いましょう。60歳の受け取りが近づくほど守りを固めて安定的な投資に移行すべきですから、資産をふやせるタイミングが多い若いうちに積極的に資産運用を行うべきです。
なお、iDeCoは初心者でも安心して投資ができる制度です。長期にわたって一定額を毎月積立することで、投資信託のように価格が上下する商品の購入価格を平均化し、「買った時より安い値段で売る(≒損をする)」可能性を減らせます。
海外株式は投資信託の中でも資産を大きく増やすことに向いているとされています。特に、アメリカ企業や欧州の企業を投資対象とする銘柄は近年で大きく価値を上げており、資産をふやしたい30代にはうってつけでしょう。
なお、大きな利益をあげやすいということは同じくらいの損をする可能性もあるということでもあります。海外株式に100%投資するのではなく、海外株式を中心にしてほかのジャンルの銘柄にも積立を行うことが賢く資産をふやすためのコツです。
ここからは、お金のプロであるファイナンシャルプランナーの鈴木靖子さんにお聞きした30代におすすめの商品配分をご紹介します。積極派、安定派の2タイプに分けて解説していますので、参考にしてくださいね。
お金のプロ
鈴木靖子さん
30代はまだまだ積極的に利益を狙って資産を増やすことが可能な年代です。株式を中心としたポートフォリオ(資産配分)で運用を続けてよいでしょう。投資している銘柄が一時的に値下がりしたとしても、リカバリーする時間は十分にありますからね。
ただし年齢を重ねるにつれて、老後に向けた安定的な商品の組み合わせに徐々に切り替えていく必要はあります。株式を中心とした投資スタイルは保ちつつも、20代より債券の比率を高めておくとよいでしょう。
お金のプロ
鈴木靖子さん
安定的に運用したい30代の人は、20代より債券の割合を高めて、株式と債券にバランスよく投資しましょう。
株式と債券には逆の値動きをするという特徴があり、一般的に株価が上がると債券価格は下がり、株価が下がると債券価格は上がると言われています。この特徴をふまえて株式と債券の比率を半分ずつにすれば、値動きの異なる資産に均等に分散投資できます。
さらに付け加えるなら投資先の国(国内、海外)も分散させるとなおよいですね。とはいえ、まだまだ老後まで時間をかけて運用できる30代。外国株式の割合は少し多めにして、ある程度の利益を狙えるようにしてもよいかもしれません。
当サイトの「iDeCo(イデコ)おすすめ金融機関ランキング」の1位~5位の金融機関を対象に、各社のおすすめ銘柄をご紹介します。
こちらもファイナンシャルプランナーの鈴木靖子さんに下記の選定基準をもとに、投資対象別におすすめ銘柄をピックアップしてもらいました。
各投資対象の「インデックスファンド※」を比較し選定
投資 対象 |
おすすめ銘柄 | 信託 報酬 |
純資産 総額 |
---|---|---|---|
海外 株式 |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド |
0.1023 % |
4,743.4 億円 |
国内 株式 |
eMAXIS Slim国内株式 (TOPIX) |
0.1430 % |
700.1 億円 |
海外 債券 |
eMAXIS Slim先進国債券 インデックス |
0.1540 % |
671.5 億円 |
国内 債券 |
eMAXIS Slim国内債券 インデックス |
0.1320 % |
188.3 億円 |
全世界 株式 |
SBI・全世界株式インデックス・ ファンド(雪だるま(全世界株式)) |
0.0682 % |
1,035.4 億円 |
バラ ンス型 |
eMAXIS Slimバランス (8資産均等型) |
0.1430 % |
1,916.2 億円 |
お金のプロ
鈴木靖子さん
SBI証券のiDeCoは低コストで運用できるインデックスファンドが豊富。おすすめしている銘柄はいずれも年率0.1%台と業界最安水準の低コストで、パフォーマンスも申し分ありません。
1つの銘柄で効率よく分散投資したいなら「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」がおすすめ。バランスファンドの中でも最安水準のコストで、国内外の債券・株式・REIT(不動産投資信託)に均等に投資できるので、リスクとリターンのバランスを取りながら資産を増やしたい30代の人に向いています。
投資 対象 |
おすすめ銘柄 | 信託 報酬 |
純資産 総額 |
---|---|---|---|
海外 株式 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) | 0.1320 % |
8,698.1 億円 |
国内 株式 |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1760 % |
863.1 億円 |
海外 債券 |
たわらノーロード先進国 債券 |
0.1870 % |
368.4 億円 |
国内 債券 |
たわらノーロード国内債券 | 0.1540 % |
227.7 億円 |
全世界 株式 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) | 0.1320 % |
2,763.1 億円 |
バラ ンス型 |
セゾン・グローバルバランスファンド | 0.4950 % |
3,602.3 億円 |
お金のプロ
鈴木靖子さん
老後まで長い期間積立することになる30代では、手数料で資産を目減りさせないことが大切です。
楽天証券のiDeCoは「楽天・バンガード・ファンド」シリーズを始めとする、低コストでパフォーマンスのよい銘柄を取りそろえています。それぞれのジャンルで業界最安水準の銘柄に積立できるのは大きな強みです。
投資 対象 |
おすすめ銘柄 | 信託 報酬 |
純資産 総額 |
---|---|---|---|
海外 株式 |
eMAXIS Slim先進国株式 インデックス |
0.0989 % |
4,385.6 億円 |
国内 株式 |
One DC国内株式インデックス ファンド |
0.1540 % |
929.1 億円 |
海外 債券 |
eMAXIS Slim先進国債券 インデックス |
0.1540 % |
671.5 億円 |
国内 債券 |
三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | 0.1320 % |
524.2 億円 |
全世界 株式 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) | 0.1320 % |
2,763.1 億円 |
バラ ンス型 |
eMAXIS Slim バランス (8資産均等型) |
0.1430 % |
1,916.2 億円 |
お金のプロ
鈴木靖子さん
松井証券の魅力は低コストで人気の「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天・バンガード・ファンド」シリーズを中心に優秀なインデックスファンドが豊富なこと。
特に楽天・バンガード・ファンドシリーズは「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」を複数受賞する人気銘柄ながら、iDeCoでは松井証券と楽天証券でしか買えない、貴重なファンドです。
投資 対象 |
おすすめ銘柄 | 信託 報酬 |
純資産 総額 |
---|---|---|---|
海外 株式 |
eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) |
0.0937 % |
19,950.3 億円 |
国内 株式 |
One DC国内株式インデックス ファンド |
0.1540 % |
929.1 億円 |
海外 債券 |
eMAXIS Slim先進国債券 インデックス |
0.1540 % |
589.7 億円 |
国内 債券 |
三菱UFJ国内債券インデックスファンド (確定拠出年金) |
0.1320 % |
503.3 億円 |
全世界 株式 |
eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー) |
0.1133 % |
10,421.2 億円 |
バラ ンス型 |
eMAXIS Slim バランス (8資産均等型) |
0.1430 % |
1,916.2 億円 |
お金のプロ
鈴木靖子さん
マネックス証券も低コストのインデックスファンドが豊富な金融機関の一つ。それぞれのジャンルで業界最安水準の銘柄で、パフォーマンスのよいものをピックアップしています。
複数の銘柄を選んでポートフォリオ(資産配分)を組むのが難しいと感じるなら、バランス型の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を検討してみましょう。1つの銘柄で国内外の債券・株式・REITに均等(8資産に12.5%ずつ)に投資できます。
投資 対象 |
おすすめ銘柄 | 信託 報酬 |
純資産 総額 |
---|---|---|---|
海外 株式 |
SMBC・DCインデックスファンド (S&P500) |
0.0968 % |
169.4 億円 |
国内 株式 |
SMBC・DCインデックスファンド (日経225) |
0.1540 % |
33.7 億円 |
海外 債券 |
取扱なし | ― | ― |
国内 債券 |
取扱なし | ― | ― |
全世界 株式 |
取扱なし | ― | ― |
バラ ンス型 |
三井住友・資産最適化 ファンド (3バランス型) |
0.9680 % |
123.7 億円 |
お金のプロ
鈴木靖子さん
大手銀行でiDeCoを始めたいなら、取扱商品数が豊富で運営管理機関手数料が0円の三井住友銀行(みらいプロジェト)がおすすめ。「SMBC・DCインデックスファンド」シリーズなら主要ネット証券並みの低コストで、長期運用にも適しています。
債券のみが対象の投資信託には積立できませんが、バランスファンドを選べば債券にも投資可能です。
30代におすすめなのは「三井住友・資産最適化ファンド(3バランス型)」。同シリーズの中でも、資産の成長と安定的な収益をバランスよく目指す銘柄です(資産配分は株式51%・債券41%・REIT8%)。 銘柄選びや運用の手間をかけたくない人はこの銘柄一本にだけ投資するのも選択肢の一つです。
信託報酬とは、投資信託を持っている間かかり続ける手数料のことです。銘柄ごとに信託報酬は異なっているので、できるだけ信託報酬の低いものを選ぶことが有利に老後資産を作るためのコツです。
実際、信託報酬の違いでどのくらい負担額に差が出ると思いますか?31歳から60歳までの30年間、月2万円ずつ積立した場合の信託報酬を比較してみましょう。
【上限】 年率 2.2000%(税込) |
【下限】 年率 0.06820%(税込) |
|
---|---|---|
1年目の信託 報酬の負担 |
約5280円 | 約180円 |
30年間の 合計は… |
約245.5万円 | 約7.6万円 |
上表はiDeCoで選べる銘柄のうち、信託報酬が最も高いものと低いものを比較しています。負担額の合計の差は200万円以上!負担額が多ければ多いほど老後に受け取れるお金が減ってしまうわけですから、 必ず信託報酬はチェックしてくださいね。
ターゲットイヤーファンドとは特定の年をゴールに設定して、運用会社が資産配分を自動で調整してくれる銘柄です。仕事が忙しくなってくる人が多い30代の方には選択肢の一つになり得るでしょう。
金融機関の多くが各年代に適したターゲットイヤーファンドを取りそろえています。投資信託の説明書である「交付目論見書」などを確認し、ご自身が60歳になる年に近い銘柄を選びましょう。
年代 | 受取年※ | 受取年に近い ターゲットイヤーファンド |
信託 報酬 |
---|---|---|---|
20代 | 2053~2061年 | セレブライフ・ストーリー2055 | 0.48% |
30代 | 2043~2051年 | セレブライフ・ストーリー2045 | 0.48% |
40代 | 2033~2042年 | セレブライフ・ストーリー2035 | 0.48% |
50代 | 2023~2033年 | セレブライフ・ストーリー2025 | 0.48% |
信託報酬は2023年時点の情報
(参照:投資信託評価機関 株式会社モバイルサポート「見つかる!投資信託!シャプレ」)
ただし、ターゲットイヤーファンドは信託報酬が高く設定されていることが多いですから、先述したおすすめ銘柄のような信託報酬が安い銘柄から投資先を選ぶことをおすすめします。
ここまで、30代の方がiDeCo(イデコ)で資産運用を行う上でおすすめの商品配分とおすすめの銘柄をご紹介しました。
30代の方には海外株式を投資対象とする投資信託を中心に積立し資産を増やすことを目指す攻めの運用をおすすめしています。iDeCoで積立する商品は変更可能です。50代で受取金額を減らさない守りの運用をしやすくするためにも、積極的な資産運用を行うべきでしょう。
iDeCoは5000円から始めても意味ない?
十分、iDeCoの節税効果の恩恵を得られます。
iDeCoを30年間(31歳→60歳で受け取り)、毎月5000円を投資信託に積み立て、、利回りが4%だったとすると、最終的に347万円を受け取れます。iDeCo以外で資産運用を行った時よりも33万円ほど節税できることになるので、iDeCoでの5000円積立は十分に意味があります。
iDeCoをやめておいて方が良いことってありますか?
老後資金を作る目的以外で加入するのはやめましょう。iDeCoは60歳まで原則受け取りができません。
特に30代は出産、マイホーム購入など大きなイベントが起こりやすいのでまとまったお金を用意しておきたい人も多いはず。そのような場合は「NISA」を利用しましょう。
iDeCo(イデコ)は一人一口座しか持てないため口座選びが重要。でも、多くの金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、分かりやすい基準として、iDeCo専門サイトNo.1の「iDeCoナビ」でよく見られている金融機関と、独自サービスがある注目の金融機関をご紹介します。
SBI証券
楽天証券
松井証券
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【2023年最新】30代のiDeCoおすすめ銘柄・配分―資産増を目指そう
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最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。
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